
2012年11月30日
原宿シカゴ

その方は昔古着のビジネスで儲かった人なんだ、という予備知識のもと初めて対面して少し驚いた。
歳の頃のなら多分自分より少し上。
タップリとした体格はよく言えば恰幅がいい。悪く言えばただのデブ。
ま、体格や外見的特徴は人のことを言えるような立場ではないから、いいとしてその服装。
今時あるのかと思うようなツータックのパンツに、コレまた見たこともないような文字が入ったようなニットのベスト。
とても古着のビジネスをして来たとは思えないような出立ちで、だいぶ昔のおじさんがゴルフにでも行くようなカッコ。
ホぉ〜と思いながらも話しを聞くと、いわゆるディーラーだったらしい。
古着が好きで自分が来たくて買いあさったなんてコトはもちろんなく。商品としての古着がコレから儲かるだろうというコトで今から何十年も前にアメリカからベールでガンガン輸入をしていたんだそうだ。
古着のベールという単位をどう説明したらいいんだろうか。アメリカから古着を輸入するにあたっていわゆるボロ屋で良いモノだけを選ぶのではなくとにかく全部まとめて買って金属のテープでガチガチになるまで固めてパレットの上に乗るようなサイズにした物だ。
その固まりを広げると何百枚にの古着が膨らんで広がると言ったら伝わるだろうか。
そんな感じで輸入をしてた頃はまだ関税が古着にはかからず、当時の業者は売り先があればボロ儲けとは聞いていはいた。
実際のその方は「シカゴね、昔からの友達だよ」とサラッと言った時に、アッそういうコトんだな、と理解した。
シカゴあたりと同様のビジネスをしていたのであればボリュームは結構あっただろうしキャリアも相当ある人なんだということだ。
でもそのカッコから見ればあくまでも商材としての古着で、好きや嫌いの対象ではなかったことはすぐわかる。
でそういう人だったから古着で儲けられたんだな、ともしみじみ思ってしまったな、、、
Posted by 洋服番長 at 06:41│Comments(0)